現行で動いているニミバイクのスクーター(49cc~125cc) までの殆どのバイクが4サイクルエンジンのスクーターが主流になっております。
突然エンジンが止まったり掛からなくなる事があります。
今回はどのような症状があるか見ていこうと思います。
4サイクルエンジンの構造とは、
4サイクルエンジンの構造イメージ
吸入→圧縮→燃焼→排気
の1サイクルの間に4つの工程が行われるエンジンのことを言います。
FIとは?
FI ( Fuel injection system)とは日本語で言うと、燃料噴射装置となります。
予混合燃焼機関で、液体燃料を吸入空気に霧状に噴射する装置
2002年以前はCarburetorと言う装置が採用されておりましたが、排出ガス規制などにより2003年以降に FI 化されていき、現在の新車は全てといって良いほどFIとなりました。
4サイクルのスクーターのよくあるトラブル
4サイクルの吸入装置は、キャブレターとFI (Fuel injection system) とに分かれます。
FI車両の主な症状としては下記のようなものがあります。
- 冷間時エンジン不調
- バルブのカーボン噛み
- フューエルポンプの故障 (燃料ポンプ)
- 燃料(ガソリン)のトラブル
- ECUのトラブル
- 点火系のトラブル
どのような症状がでる
冷間時にエンジンを始動させてアクセルを開けると息継ぎをしてエンジンが止まりそうになります。
暖まってしまうと症状はなくなり、原因追求が出にくくなります。
何故そのようになるのかとと言う、冷間時にはエンジンをかけるのに通常よりも濃い混合器が必要となります。通常の混合気に対して、空気よりガソリンの方が多くなり濃くする必要が有ります。
それをバイクが自動で行ってくれる仕組みになっています。
そのときにホース内などに異物などがあると吐出量が変わり通常よりも薄い混合気になりかかりにくくなります。
冷間時エンジン不調
今回は、FI 車両の冷間時エンジン不調の説明をしていきたいと思います。
では、どのようなときに起きるのかを考えてみましょう。
- 燃料の劣化
- 燃圧の低下
- インジェクターの詰り
燃料の劣化
半年以上バイクに乗らなかったり、エンジンを掛けていなかった場合ガソリンがガソリンタンク内で空気に触れる事により酸化してガソリンの劣化が起こってきたりします。
外気温とタンク内の温度差によるガソリンタンク内の結露や湿気による水分がガソリンタンク内に発生することにより酸化してガソリンが劣化していきます。
そのガソリンをフューエルポンプで組み上げるときにセンダユニットに装着されているエレメントで異物を除去するのですが、稀に除去できない事があるようで、フューエルホースへと送られ、ホース内で遺物が溜まっていきインジェクターより先へ圧送されにくくなります。
燃圧の低下
燃料が劣化して低下すると燃圧が適正ではなくなりエンジンが止まったり、かかりにくかったりします。燃料ポンプのが動いていないのは論外ですが、動いているのであれば燃圧を燃圧計で測ることで燃圧を調べる事ができます。
インジェクターの詰り
インジェクターの噴霧される穴はものすごく小さいので、そこに異物でもあれば燃料は来ていても適正に噴霧されません。
対処法はあるの?
対処方法はどのようなものがあるのでしょうか?
一番良いのは疑いのある部分をバラして新品に交換するのが良いですが、、高額になります。
ガソリンタンク内のガソリンを抜き取り、新なガソリンに交換して、燃料系の添加剤を入れてガソリンが流れ易くしてあげると回復する事があります。
まとめ
部品を交換して直っても原因を追求する事が大事ですので、症状が出た時は安価でできるようなことから修理することをお勧めします。
ご自身でやられるのもよいですが、FI亜車両の場合は電気系と同時に見ないといけないので、いつもご利用されているショップの整備士さんとご相談してください。
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