自動車整備士になる

自動車整備士 日常の仕事

こんにちは、こんばんは、”Mechanic Life” です。
今回は自動車整備士になるにはどうしたら良いのか?自動車整備士に種類などがあるのかなど説明していきたいと思います。
バイクや自動車が好きな方で一度はメカニック(自動車整備士)に憧れてメカニックになりたいと思ったことはないでしょうか?

自動車整備士の種類

自動車整備士は”国家資格“です。
学科試験と実技試験を受験して合格した者ものだけが名乗れる資格です。
一度取得すると永久に保持した状態でいられるため、運転免許証のように更新は必要ないです。
自動車整備士には一級, 二級, 三級, 特殊整備の大きく分けると4種類に分かれます。
順番に見ていきましょう。

自動車整備士の種類

  • 一級自動車整備士
  • 二級自動車整備士
  • 三級自動車整備士
  • 特殊自動車整備士

整備士養成施設

自動車整備士になるには大きく分けて2パターンがあります。どのようなパターンがあるのかみていきましょう?
一種養成施設二種養成施設があります。

一種養成施設

一種養成施設とは、整備の実務経験のない方を対象とし、国土交通大臣の指定を受けて整備士を養成する自動車大学校、整備専門学校、高等学校又は職業技術専門校等を言う。

教育時間は、一級課程及び二級課程で1800時間、三級課程で900時間
養成期間は、 一級課程及び二級課程で2年以上、三級課程で1年以上

二種養成施設

二種養成施設とは、整備工場等で働いている方を対象とし、国土交通大臣の指定を受けて整備士を養成する各都道府県の自動車整備振興会技術講習所を言う。

教育時間は、一級課程は135時間(実行170時間程度)以上で1年を超えない範囲
二級・三級課程は共に90時間以上(実行110時間程度)、6ヶ月を超えない範囲でカリキュラムが設定されている。
養成期間は前期が4月から、後期が9月及び10月から始まる
養成課程は、登録試験の種類及び実施時期に対応して決められている

詳しくは管轄する自動車整備振興会へお問い合わせください。
自動車整備振興会によって講習日時が異なるみたいです。

一級自動車整備士

一級自動車整備士の中には下記の3種類の資格が存在します。

  • 一級大型自動車整備士
  • 一級小型自動車整備士
  • 一級二輪自動車整備士
試験の方法

一次試験:筆記試験
二次試験:口述試験
実技試験(学科試験合格者に対し、実技試験を実施)

※ 現在、一級大型自動車整備士及び一級二輪自動車整備士の試験は行っておりません。

受験資格

二級自動車整備士の資格取得後、実務経験が3年以上あることが必要

一種養成施設と二種養成施設を卒業している場合は卒業後二年間実技試験が免除されます。

仕事守備範囲

二級自動車整備士があれば一般的な整備はできますが、一級整備士を取得するとレベルの高い仕事に携わることができる。

二級自動車整備士

二級自動車整備士の中には下記の4種類の資格が存在します。

  • 二級ガソリン自動車整備士
  • 二級ジーゼル自動車整備士
  • 二級二輪自動車整備士
  • 二級自動車シャシ整備士
試験の方法

学科試験:筆記試験
実技試験:実技試験に受験する (緊張などでミスが出やすく合格率は低い)

受験資格

三級自動車整備士の資格取得後、実務経験が3年以上あることが必要

一種養成施設と二種養成施設を卒業している場合は卒業後二年間実技試験が免除されます。

二級ガソリン自動車整備士

二級ガソリン自動車整備士とは、ガソリンエンジンで動く普通自動車と四輪・三輪の小型自動車、軽自動車の整備ができる資格
自動車整備士の国家資格の中で最も受験者数が多く、この資格があればエンジンや足回りの分解整備など、ほとんどの整備を担当できる

二級ガソリン自動車整備士はガソリン車の整備に関する資格ですが、同時にディーゼル自動車やシャシの整備も担当できる

二級ジーゼル自動車整備士

二級ジーゼル自動車整備士とは、ディーゼルエンジンで動く普通自動車と四輪・三輪の小型自動車、軽自動車の整備ができる資格
二級ジーゼル自動車整備士の資格を取ることで、三級ではできないエンジンや足回りの分解整備もできるようになります。

ディーゼル自動車の整備は二級ガソリン自動車整備士の資格でも担当できるが、二級ジーゼル自動車整備士の資格を取ることで、より専門的な知識を習得できる

二級二輪自動車整備士

二級二輪自動車整備士は、二輪自動車や原動機付自転車の整備に関する国家資格の中で、最もレベルが高い資格
二輪自動車整備士の資格には一級二輪自動車整備士もありますが、これまでに試験が行われたことはない
現時点では二輪自動車整備士の最高峰と言えます

二級自動車シャシ整備士

二級自動車シャシ整備士とは、普通自動車、四輪・三輪の小型自動車、軽自動車のエンジンとボディを除いたシャシ部分の整備ができる

車検の完成検査ができる自動車検査員を受験するには、二級ガソリン自動車整備士か二級ジーゼル自動車整備士の資格が必要なので注意しましょう。

二級ガソリン自動車整備士があればバイクショップでも使用可能。

三級自動車整備士

三級自動車整備士の中には下記の4種類の資格が存在します。

  • 三級自動車ガソリン・エンジン整備士
  • 三級自動車ジーゼル・エンジン整備士
  • 三級二輪自動車整備士
  • 三級自動車シャシ整備士
試験の方法

学科試験:筆記試験
実技試験:実技試験に受験する (緊張などでミスが出やすく合格率は低い)

受験資格
  • 一種養成施設 : 一種養成施設卒業の時点で2級自動車整備士の受験資格が得られているので、三級自動車整備士の資格を受験する必要がない
  • 自動車科の高校卒業 : 卒業の時点で3級自動車整備士の受験資格が得られる
  • 機械科の高校卒業 : 卒業後半年の実務経験が必要で、三級自動車整備士の受験資格が得られる
  • 普通科などの高校卒業 : 卒業後一年間の実務経験が必要で、三級自動車整備士の受験資格が得られる

二種養成施設を卒業している場合は卒業後二年間実技試験が免除されます。

3級自動車ガソリン・エンジン整備士

三級自動車ガソリン・エンジン整備士とは、ガソリンエンジンで動く普通自動車と四輪・三輪の小型自動車、軽自動車の基本的な整備ができる資格です。

三級の資格では、点検やタイヤ交換、オイル交換といった仕事しかできないため、エンジンや足回りの分解整備など高度な技術が求められる業務には二級整備士の資格が必要

三級自動車ジーゼル・エンジン整備士

三級自動車ジーゼル・エンジン整備士とは、ディーゼルエンジンで動く普通自動車と四輪・三輪の小型自動車、軽自動車の基本的な整備ができる資格です。

三級の資格では担当できる仕事は基本的な業務ですので、色々な業務に携わるには二級の資格を取る必要

三級二輪自動車整備士

三級二輪自動車整備士とは、二輪自動車や原動機付自転車のステアリングやブレーキの調整といった基本的な整備ができる資格です。

三級自動車シャシ整備士

三級自動車シャシ整備士とは、普通自動車、四輪・三輪の小型自動車、軽自動車のエンジンとボディを除いたシャシ部分の基本的な整備ができる資格です。

特殊自動車整備士

自動車整備士の資格には1級整備士, 2級整備士, 3級整備士の他に特殊整備士という資格があります。特殊整備士の資格にはタイヤ整備士, 電気装置整備士, 車体整備士3種類があります。
資格によって専門となる整備箇所が異なります。

  • 自動車タイヤ整備士
  • 自動車電機装置整備士
  • 自動車車体整備士
自動車タイヤ整備士

自動車タイヤ整備士は、タイヤの点検・修理・整備などを行う、タイヤの専門的な知識や技術を持つ資格

自動車電機装置整備士

自動車電気装置整備士は、自動車の電気装置部分(バッテリー、電子制御装置、冷暖房装置などの電気回路が関係する装置)の点検・修理・整備などを行う、電気システムの専門的な知識や技術を資格

: 電気装置の整備は二級整備士であれば行って問題はない
最近の自動車は電子制御で動いている車が多く、ハイブリット車や電気自動車など、電気装置が重要になっている
取得することで、知識・技術を向上ができます

自動車車体整備士

自動車車体整備士は自動車のフレームまたはボディ部分の点検・修理・整備などを行う
自動車の車体に関する専門的な知識や技術を持つ資格

車体整備士は自動車の鈑金塗装をする際に役立つ資格

鈑金塗装は無資格で行うことが可能で、仕事内容は職人的な要素が強い

鈑金塗装を主に行うなら車体整備士の資格を取得しておくことで、自分自身の自信にもつながりますし、お客様からも信用されるので取得してて損はないです。

自動車整備士の主な仕事

上記にも述べてますが、基本的には自動車整備士は自動車やバイクの修理や点検整備などが主な仕事になります。
なぜこのような事になったのかを追求して改善するのも自動車整備士の大切な仕事です。
現在では、二輪でもECU (Electronic Control Unit) が搭載されており電子制御によって動いております。ECU内を見るにはタブレットなどの工具が必要になってきます。
それ以外の電装部品は今まで通りですが、この辺りの修理も経験と知識が必須になります。
メンテナンスをお客様に勧めて安全に運行してもらうためにも必要で、人間でいうところの検査みたいな感じになります。

まとめ

今回のまとめに入りますが、自動車整備士になるには国家試験を受験して合格すれば成れるのですが、明日から自動車整備士をしたいからといってできるのではなく、実務経験や座学等を受けてようやく受験資格が与えられて受験する事ができ、国家試験を受験して合格すれば自動車整備士を名乗る事ができます。
合格したら終わりではなく、これからが本当の整備士としての仕事になってきます。

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