マスターシリンダー

マスターシリンダー 足回り関連

こんにちは。Mechanic Lifeです。
ディスクブレーキを操作するときに毎回お世話になっているマスターシリンダーですが種類があるのはご存知ですか?
種類やメンテナンス方法をみていきます。

マスターシリンダーとは

マスターシリンダーとは、ブレーキレバー及びブレーキペダルを操作することにより油圧に変換させて油圧を上げる装置です。
もう少しわかりやすくいうと、バイクのディスクブレーキは、ブレーキレバー及びブレーキペダルを操作することによりブレーキフルード(ブレーキオイル)を押し出すのが主な仕事です。
ブレーキフルードを押し出している部品がマスターシリンダー内にあるピストンとなります。
ピストンの周りには外部に漏れないようにと圧力を維持するためのオイルシールで保たれてます。

マスターシリンダーピストン

メーカーや種類により若干異なりますが主に上記のようなピストン(カップキット)キットとなります。

マスターシリンダーの種類ってあるの?

マスターシリンダーの大まかな種類は、横押し式縦押し(ラジアル)の二種類があります。
ブレーキフルードを押すピストンにも種類が存在します。

マスターイラスト

わかりやすいイラストがありましたので参考にさせて頂きました。

特にフロントブレーキはコントロール性が求められるので大変重要になってきます。

横押し式

横押し式は、純正のマスターシリンダーによく使用されています。
ブレーキレバーを操作するした際にブレーキマスターのピストンんを真横に押すタイプとなります。
上記の図では左側となります。
純正でも使用されているので制動力は問題ないとは思うのですが、ラジアル式と比べると握った時のコントロール性が難しい。

ラジアル式

マスターシリンダー部がグリップと垂直に直交し、乗っている側から見ると、ピストンがラジアルに配置されています。
レバーを操作する力がほぼ真っ直ぐピストンを押すので操作力の摩擦損失も少なく、レバー握り込んでも感触が変化がない。
欧州車は、マスターシリンダー部分がハンドルバーと90度ではないことがあり、少し傾いた配置の”セミラジアル式”も多く採用される

ピストンの種類

マスターシリンダーのピストンは数種類あり、キャリパーのピストンや仕様によって変更することが良いとされてます。
主なマスターシリンダーピストン径は純正をはじめ各ブレーキメーカーにより異なります。
単位としては、ミリメートル・インチで表現されることが多いです。

主なマスターシリンダーピストン径
  • 横押し式 : 11mm , 14mm , 1/2インチ , 5/8インチ ,11/16インチ
  • ラジアル式:19㎜ , 17mm , 15mm , 14mm,

上記のような大きさが主流ですが、大きいから良いとかではなくその車体やブレーキキャリパーに合わせることが重要になってきます。

タンクの種類

マスターシリンダーのブレーキフルードを貯めておくタンクは二種類に分かれます。
一体型タンク別体型タンクがあります。

一体型タンク

マスター一体型タンク

マスターシリンダーと一体型のタイプです。
ミニバイクやミドル級からリッタークラスのバイクなどの純正フロントマスターシリンダーに使用されていることあ多いです。

別体型タンク

ラジアルピストン
横押しピストン

社外品のブレーキメーカーによく使用されているのが、マスターシリンダーとは別にホースで繋がれた別体式タンクです。

ラジアルマスターの特徴

ラジアルマスターラジアルポンプというような言い方をしますが、どちらも同じ物だと思ってんもらっても構いません。
なんといっても、ラジアルポンプの良いところは上記の図にもあるようにブレーキレバーから見てラジアル方向にあるのでブレーキレバーを握り込んでも力の変化が変わりにくいので、ブレーキのコントロールが行いやすくなり制動距離も短くなります。スラストポンプ(横押し式)と比べてロックが起こりにくく制動距離は短くなると思って貰えばわかりやすいです。
ネックなのは、BremboNISSINなどの社外ブレーキメーカーはなかなか良いお値段します。
交換して損をするようなことはないですが、できることならブレーキキャリパーやブレーキホースも交換すると尚更ブレーキのコントロールや制動距離も良くなります。

マスターシリンダーのメンテナンス方法

マスターシリンダーのピストン部分にはブレーキフルードが入っており、そのブレーキフルードが水分を吸収しやすい成分のためブレーキフルードが酸化して劣化していきます。
定期的にマスターシリンダーのオーバーホールを行うようにしましょう。
劣化したブレーキフルードを使用しているとゴム製品のブレーキマスターのピストン部分についているオイルシールが劣化してきて外部にブレーキフルードが漏れたりブレーキ圧力が下がったりします。
ブレーキオイルは最低でも2年に1回は行い、マスターシリンダーのオーバーホールは4,5年に1回くらいの感覚ですることをお勧めします。

エアー抜きについて

ブレーキフルードがある部分は真空になっていることが大切で、エアーが混入しているとブレーキが効かないため、エアー抜きという作業が必要となってきます。
エアー抜きをするときはブレーキキャリパーなどについているブリーダーから抜きますが、ブレーキフルードが他の部品にかからないようにしましょう。
ブレーキフルードのタンクの蓋を開けておきます。
ブリーダーに汎用のホースをさしてそこからエアーを抜いたり、ブレーキレバーを“握る・離す”を繰り返し行いブレーキフルードのタンクからエアーがかんでいると泡が出てくるのでわかると思います。
エアーが抜け切るとブレーキレバーやブレーキペダルが硬くなるのでそれを目安に行います。

まとめ

マスターシリンダーはブレーキフルードを押し出すことによってブレーキがかかる仕組みになっています。ブレーキフルードのライン内は真空になっていることが必須で、エアーが混入しているとブレーキが効かないのでエアー抜きをする必要があります。
横押し式(スラスト)及びラジアル式の両方がありますが、個人的には余裕があるならラジアルポンプを装着をお勧めします。
見た目も良いですし操作性も抜群に良くなるのでお勧めです。
ブレーキは大変重要な装置ですので定期的にメンテナンスを行いましょう。
自信がない場合は、お近くのバイクショップの整備士さんに依頼しましょう。

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