エンジンが掛かるには何が必要

エンジンが掛かる仕組み メンテナンス

こんにちは。Mechanic Lifeです。
エンジンをかけるにはどのような要素が必要だと思いますか?
いつもバイクや車に乗って何気にエンジンを掛けているので、ボタンを押せば掛かるものと思っていることが一般的です。エンジンが掛かるには、重要な3要素が必要です。
2サイクルエンジンも4サイクルエンジンもどちらとも必要です。

  • キレイな混合気
  • キレイな圧縮
  • キレイな火花

上記の「キレイな混合気, キレイな圧縮, キレイな火花」が必要です。
エンジンが掛からない場合は、どれかひとつでも掛けていると掛かりません。
それぞれを見ていきましょう!

キレイな混合気

キレイな混合気とは一体どのようなものなのでしょうか?
ガソリン(燃料) + 空気が合わさったものを混合気と言います。

燃料の状態

ガソリンはご購入してから日数が経ってないほど良いです。

以前にも書きましたが、ガソリンは劣化します。
劣化すると、”ガソリンが腐った“とかという表現を使います。
半年以上ガソリンタンク内などで放置をしているとガソリンは劣化していきます
厳密にいうと、ガソリンタンク・キャブレター・インジェクター etc、空気や結露による水分が混ざることによる劣化が一般的です。
ガソリンに含まれるアルケンという名前の物質が原因で、酸素に触れることで酸化して、ギ酸や酢酸に変化してしまい、独特の刺激臭を放つようになります。

上記のような状態はキレイな燃料とは言えませんので抜き取ったりして交換をお勧めします。

空気の状態

キレイな空気とは、大気中の空気を取り込んでエアーエレメントでろ過した状態を言います。
エアーエレメントでは大気中の大きなゴミやチリなどを除去するのが大きな仕事です。
走行中などは舞い上がってしまっているゴミやチリなども一緒に吸いこんでしまいます。
そのようなそれを除去するのがエアーエレメントです。

混合気とは

上記で述べたようにキレイな混合気は
キレイな混合気 = キレイなガソリン(燃料) + キレイな空気
燃焼室で燃やすには、ガソリンと空気が必要ですので、”キレイな混合気”が重要です。
ガソリンエンジンの理想的な空燃比 1:14.7
この比率は重量比率で空気14.7のときガソリンが1で反応させること

キレイな圧縮

混合気を燃焼室に取り込むと、次に圧縮という作業が行われます。
吸入された混合気を圧縮することにより強い爆発力を起こさせるためです。
圧縮には、ピストンリングやガスケットやOリングなどが使用されます。
点火プラグの適正な締め付けトルクも必要です。
圧縮するときには、少しでも圧力が逃げると圧縮ができなくなりエンジンは掛かりません。
圧縮比は、メーカーや車種により異なりますので、サービスマニュアルなどでご確認いただき、”コンプレッションゲージ“で測定できます。

キレイな火花

キレイな火花とは、スパークプラグより放たれる火花のことです。
圧縮された混合気はスパークプラグの火花によって点火されて排気されます。
スパークプラグに火花を飛ばすには、2万~3万vくらいの高電圧が必要になってきます。
バイクや車は、12vなのにどのようにして2万~3万vくらいの高電圧にするのでしょうか?
高電圧にするパーツが、イグニッションコイルです。
イグニッションコイルやスパークプラグも消耗部品です。

まとめ

今回は、ガソリンエンジン車のエンジンが掛かる仕組みについて見て来ました。
2サイクルエンジンや4サイクルエンジン共に、エンジンが動くための動作は同じで

吸入 → 圧縮 → 爆発(燃焼) → 排気

上記の作動が基本ですので、これから整備士の国家資格を受験される方は、この流れはガソリンエンジンでは基本中の基本ですので必ず覚えましょう。

エンジンが掛かるのに必要な3要素は、「キレイな混合気, キレイな圧縮, キレイな火花」が必要です。
この3要素のうち1つでも欠けてしまうとエンジンは絶対にかかりません
掛かりが悪いや不調の時はこの3要素をご確認いただき、わからない場合はお近くの信頼できる国家資格を持つ整備士さんにお気軽にご相談ください。

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