日常のエンジンオイルチェック

日常エンジンオイル 日常の仕事

こんにちは。Mechanic Lifeです。

4サイクルのバイク全般に関係する日々のエンジンオイルのチェックについてお話しできたらと思います。
4サイクルのバイクといっても、Scooterやミッション車、排気量etcたくさんあります。

なぜ、バイクのエンジンオイルを交換しないといけないの?どんな役割がある?交換しないと壊れる?
意外と知られていないことなどをご紹介していきます。

バイクのエンジンオイルとは

バイクショップやガソリンスタンドなどで売り文句のようによく”オイル交換如何ですか?“というようなことを聞かれると思います。
本音を言えば、安全に楽しいバイクライフを送ってもらうことになります。

余談はさておき、バイクのエンジンオイルとは人間でいうところの”血液”となります。
人間の場合は、健康であれば交換などは行わないですが、バイクは定期的に交換が必要となります。
各メーカーでは、3,000~5,000Kmくらいを推奨しているようです。
早いに越したことは無いので、各ショップなどでは、オイルのグレードや粘度など関係なく2,000~3,000Kmくらいで交換を推奨しているところが多いです。

エンジンオイルの交換により、エンジン内の各部品の寿命などに関係してきます。
エンジン内には鉄製品やアルミ製品などの金属部品が数多く使用されており金属同士が干渉する部分にはエンジンオイルがあることで潤滑剤の役目をして直接部品同士が当たったりせずに間にエンジンオイルがあることにより傷を防いだり冷却をしたりしています。

エンジンオイルの役割

4サイクルエンジンオイルの主な役割

  • 潤滑
  • 密封
  • 冷却
  • 洗浄
  • 防錆

潤滑

エンジン内部ではピストン・ピストンリングをはじめクランクシャフト・カムシャフトなどが1分間に数百~数千回転の高速運動をします。
そのために生じる金属同士の摩耗や焼き付きなどを軽減するため、エンジンオイルで潤滑させています。

密封

シリンダーとピストンリングは、同じサイズではなく、わずかな隙間があるのでピストン運動を保持する役割があります
エンジンオイルはその隙間に入り密閉をしています。

シリンダーとピストンリングは、完全に密着しているのではなく、わずかな隙間があるのでピストン運動を保持する役割があります。
気密が不十分だと燃焼によって作られたエネルギーが隙間から逃げてしまいパワーロス・ブローバイガス排出の原因にもなります。

冷却

エンジン各部は燃焼や摩擦により、かなり高温な状態になっています。
エンジンオイルには、高熱を冷却する役割もあります。
エンジン各部を回り熱を吸収したオイルは、オイルパンに戻り冷却されます。
高速走行を目的とした高回転型エンジンの温度はより高温になります。
そのようなエンジンの場合、空冷式,又は水冷式の「オイルクーラー」を取り付ける場合もあります。

洗浄

エンジンは燃焼や回転運動によって、様々な汚れが発生します。
汚れが溜まると、エンジンの性能を低下させるだけでなく、エンジンの寿命の低下にも影響します。
エンジンオイルには、これらの汚れが特定の場所に留まらないように自ら汚れを吸着したり、分散することも重要な役割となっています。
エンジンオイルが黒く汚れていくことは、洗浄作用が正常に行なわれています。
但し、汚れを取り込む量には限界があるために、一定期間使用したエンジンオイルは交換が必要です。

防錆

エンジン内は燃焼の熱によって、とても高温な状態になっています。
そのため、外との温度差などにより水分が発生しやすく、錆の発生原因にもなっています。
この錆はエンジン性能を低下させるだけでなく、エンジンの寿命を短くする原因の一つになっており、エンジンオイルは、これらの錆の発生を予防することも重要な役割の一つとなっています。

エンジンオイル交換をしないとどうなる

エンジンオイルの交換を行わずにしていると、エンジンオイル自体が各部品などで本来の能力を発揮できなくなり弱い部分へ逃げたりして少しずつオイルがなくなっていくことがあります。
ピストンリングとシリンダーとの間から燃焼室に入り込んだりシリンダーヘッドにあるバルブステムシールからオイルが燃焼室に入ったりして燃料とともにマフラーへと送られて徐々にオイルが減ってきます。

バイクのエンジンにはエンジンオイルが必要ですのでエンジンオイルが規定量より減ってしまうと”潤滑・密封・冷却・洗浄・防錆“が行えなくなり、悪循環が繰り返され、最後にはエンジンが動かなくなります。

早期発見では、修理をすることにより本来のエンジンに戻すことができますが、重症化するとエンジンが使えなくなることもあります。

エンジンオイルの交換時期

先程も述べましたが、各メーカーでは、3,000~5,000Kmくらいを推奨しているようです。
当店では、オイルのグレードや粘度など関係なく2,000Kmくらいで交換を推奨しています。

日常点検についてはこちらを参考にしてください!

まとめ

今回は何故オイル交換が必要かをお伝えしてきました。
エンジンオイルは交換したから大丈夫ではなく、定期的な日常点検で減っているなどの現状を把握することが可能です。
勿論定期点検でも必要な部分ですので、こまめなメンテナンスをして楽しいバイクライフを送ってください。

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