原付スクーターの持病の一つにフューエルポンプの故障があります。
- 冷間時エンジン不調
- バルブのカーボン噛み
- フューエルポンプの故障 (燃料ポンプ)
- 燃料(ガソリン)のトラブル
- ECUのトラブル
- 点火系のトラブル
今回はフュエルポンプの故障について説明したいと思います。
フュエルポンプの故障
冬は意外と少ないですが、春から秋にかけては起こりやすい定番の故障のひとつです。
エンジン冷間時は何の問題もなく調子良くフューエルポンプが動いてエンジンも始動できます。
ある一定の距離を走ると止まってしまったり、エンジンを一度切ると直ぐにはエンジンが掛からないのですが、30分から1時間くらい置いておくと何も問題がなかったかのようにエンジンが掛かるといった症状が一般的です。
エンジンが掛かるときは、フューエルポンプが作動するため、”キュイーン, 脈打つようなトクトク” とかいうような音がします。車種によって聞こえ易かったり、聞こえ難かったりします。
セル(スターター)ボタンを押したやキックスターターを踏むと初爆して爆発するような音がします。
エンジンが掛からないときは、フューエルポンプの作動音がしないため、セルボタンを押したはセルモーターだけが空転しているような音がします。キックスターターを踏むんでも初爆している様な音はせず、キックスターターの踏む音だけがします。
点火プラグには電流が流れており火は飛んでいます。
燃料が燃焼室に送られないから掛からない状態にあります。
何故起こるのか
では、何故起こるのでしょうか?
メーカー問わず起こる事ですが、頻繁に起きていたのがYAMAHA車です。
車種で言うと、JOG, Vino, GEARになります。
フューエルポンプはバッテリー駆動で動いているため電力がないと動きません。
バッテリー電圧がありポンプが作動して燃料を汲み上げるときに、モーターが動きます。
モーターが動いてピストンが動きます。モーターが回ったときに熱を持ちその熱がピストンに影響を及ぼし熱で膨らんでピストンが動かなくなり燃料を汲み上げられなくなります。
春から秋にかけては気温が高いので燃料自体もガソリンタンク内で暖められてピストンに影響を及ぼして止まることもあります。だいぶん、改善されましたがまだ起こるかも知れません。
時間をおくと稼働する
フューエルポンプは完全に壊れているとさすがに何しても動きませんが、YAMAHA車の場合は、30分から1時間くらい置いておくと何も問題がなかったかのようにエンジンが掛かるといった症状があるため、如何にも一時的なトラブルだったと思ってしまう事があります。
フューエルポンプのコネクターなどの電気部品を点検しても、ここまでは電気が来てるのでその先が怪しいのですが、流石に動いていると点検してもErrorが出ないのでわかり難いです。
フューエルポンプを取り外ししようとするとエンジンが熱い状態では危険があるので、冷めてからすると問題なく動いてしまいます。
それは、フューエルポンプのピストンが熱膨張で膨れてしまい引っかかって動かなくなるが、エンジンを切るとモーターが止まったことにより冷えたことで動く様になるからです。
対処方法
対処方法はスッキリ新品に変える事です。
上記の様な症状が出たら、以前はYAMAHA車に限ってはリコールもありましたが現在はリコール期間が終了している事がありますので、いつもご利用されているバイクショップさんでご相談ください。
交換するにも部品代で2万円後半以上はした様に思いますので、整備士さんと要相談してみてください。
一度なったら高確率であり得ます。
他のメーカーさんでもリコール対象などになっていることもあるのでまずは調べてからをお勧めです。
まとめ
エンジンが冷えているときは問題なく掛かるが、一定距離や一定時間でエンジンが止まり一定時間おくと再度エンジンが掛かるときはフューエルポンプを疑っても良いと思います。
メインキーONした時点でフューエルポンプの作動音がしない時もフューエルポンプが故障しているためエンジンは掛からないのでバイクショップで点検をお薦めします。
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