こんにちは。Mechanic Lifeです。
ネジを開けようとしてネジの頭 (工具を差し入れる部分) を潰したり潰れたことはないですか?
なぜ壊れるのかなどを一般的によくなるような場合を紹介できたらと思います。
主に使用するのが多い工具
基本的な工具を覚えておきましょう。
工具の種類は、プラスドライバー・マイナスドライバー・ヘキサゴン (六角)・トルクスetcが代表的です。
今回は使用頻度の高いプラス, マイナス, ヘキサゴン, トルクスをご紹介します。
プラス
よく目にするプラスドライバーの種類となります。
プラスドライバーの種類
- 1番 小 画像 左
- 2番 中 画像 中央
- 3番 大 画像 右
マイナス
マイナスドライバーは最近は少ないですが使う頻度はまだあります。
マイナスドライバーの種類
- 1番 小 画像 左
- 2番 中 画像 中央
- 3番 大 画像 右
ヘキサゴン (六角)
ヘキサゴンは、プラスドライバーやマイナスドライバーと違ってサイズの種類が多いです。
トルクス
トルクスもヘキサゴンと同じで、プラスドライバーやマイナスドライバーと違ってサイズの種類が多いです。
ネジ穴が何故潰れる
ネジの頭が潰れることを整備用語では、”ネジ穴が舐めた”というような表現をよくします。
この表現は一般の方でも知っておられる方が多いです。
ねじ穴はどのような条件の時に潰れてしまうでしょうか?
日頃、作業をしている中でよ 目にするものは下記のようなことが多いです。
中には特殊な場合もございます。
- 工具の大きさの間違い
- 工具が正しい角度でない
- ねじ穴が錆びている
- 力のかけ方が違う
特殊工具は除いて主にアクセスに使用する工具は、ブラスドライバー, マイナスドライバー, ヘキサゴン (六角レンチ)で、最近増えてきているのは、ヘックス (星型のようなレンチ) も多くなってきました。
工具の大きさの間違い
ネジ穴に合致した工具を使わずに一つ番手の低い工具で無理矢理回そうとした時になりやすいです。
例えば、ねじ穴が3番のプラスドライバーのねじ穴に2番のプラスドライバーで回したりするとネジ穴が舐めることが多いです。
工具が正しい角度でない
殆どのネジ穴は工具を垂直に差し込んで回すのが正しいですが、工具を斜めに挿して回したときは十分に力が伝わらずに一片だけが瞑れることがあります。
プラスドライバーも当てはまるのですが、ヘキサゴンを十分に装着せずに回してネジ穴を潰すことがあります。
ねじ穴が錆びている
古いネジや酸化していたりするとねじ穴が脆くなっており工具を使用して回そうとするとねじ穴が破損してねじ穴が舐めたりします。
力のかけ方が違う?
ネジを回して取るだけの単純な作業なのですが、ちょっとした技術をお伝えします。
ドライバーなどで緩めるときに緩める方向通常であれば左に時計と反対方向へ回すだけと思うのですが、ネジの頭をナメにくくするにはドライバーなどの工具を押しながら回すことでネジの頭がナメることを防ぐことは出来ます。
押し8割、緩める方向に2割の力をかけると素直に緩んでくれます。
締め付けの時は緩んでほしくないので、押して回していることが多いと思います。
緩めるときは、その反対の作業をするだけです。
ネジ穴と工具があっていれば後は押しながら回すということを行なってみてください。
ボルト除去方法
潰れたねじ穴であってもなんとかしてそのネジを除去しなくてはいけないことがあります。除去方法は幾つかありますが、どの手法も経験が必用になります。
- 仮のネジ穴を作成
- ドリルで穴を開ける
仮のネジ穴を作成
貫通ドライバーなどできっかけを作り仮のネジ穴を作成します。
※ そのネジは破損しているので再使用はできません。
均等に力がかかっても安全なようにネジに対して垂直に作成するのがポイントです。
ステンレス製のネジなどは仮のネジ穴が作成が難しい場合があります。・
ドリルで穴を開ける
ドリルを使用して綺麗な穴を開けてから仮のネジ穴を開ける方法です。
脆くなったところや斜めになっている部分を垂直に穴を開けることにより仮穴を作成しやすくなったり、除去するときに均等に力がかかりやすくするために行います。
ドリルで穴を開けるところがネジ穴のセンターとなります。
センターに開けるのが結構レベルが必要となりますが、出来れば除去しやすい方向にもっていくことが可能です。
ドリルのサイズは3㎜くらいの細いものから使用するのが有効的です。
ドリルの先端工具部分を “キリ” とよんだりもします。
ドリルで作った穴に貫通ドライバーや逆タップなどの工具を使用して、ナメてしまったボルトを除去していきます。
ネジ穴の修正及び修理
ネジ穴修正
ドリルなどで上手く外せたら念のために本体側のナット部分なたるネジ山を“タップ”という工具でもう一度ネジ山を修正しておきます。
取り外したボルトが撮れなかった原因の一つにネジ山の破損もありますので、念のためにタップでネジ山を整えておくと新たなネジを使用した時にストレス無く使用できるので行っておきましょう!
タップにはボルトに応じた大きさが用意されております。
バイクでよく使用するのは、”M4″, ”M5″, ”M6″, ”M8″, ”M10″ を使用する頻度が高いです。
ネジ穴修理
なんとかボルトは取り外せたけど、斜めになっていたりしてねじ穴の破損が見られるときは、タップなどを使用しても新しいネジが固かったり、回らない場合はねじ穴に破損が見られるのでネジ穴を修理してあげる必要があります。
こちらも修理方法は幾つかありますが、破損したネジ穴にもう一度ネジ穴を開ける方法が主流です。
破損したネジ穴より少し大きめの穴を開けてネジの母材を入れて修正すると言った方法です。
個人でも工具があればできないことはないですが、難易度が高いのでショップなどにお任せした方が無難なレベルです。
もう一つの修理方法としては部品交換があります。
部品の価格は高額になるかもしれないですが、部品が新品になるので耐久性も良いのでお勧めします。
まとめ
なぜネジの頭が潰れてしまうのか、除去方法や修正及び修理方法についてみてきました。
ネジの頭がナメても慌てずに冷静になれば撮れますので落ち着いて作業を行ってください。
基本的にはネジの頭に合致した工具を使うことが前提となります。
特にプラスドライバーやマイナスドライバーは破損しやすいのでしっかり大きさを合わせて作業を行いまsy作業を行いましょう!
ヘキサゴンやトルクスもしっかり押し当ててから回すように心がけると今までとは異なり破損しにくくなります。
気になることなどはコメント欄からお知らせ頂けるとわかる範囲でお答えできますのでお気軽にお待ちしております。
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