こんにちは。Mechanic Lifeです。
ブレーキホースのメンテナンスは行ってますか?
意外と気がついていないメンテナンス項目のひとつにブレーキホースがあります。
今回はブレーキホースについてみていきます。
ブレーキホースの種類
- ゴムホース
- メッシュホース
ブレーキホースには、純正で使用しているゴムホースと、レースやカスタムなどに使用されているメッシュホースの2種類が使用されています。
ブレーキホースの役割
ブレーキホースの役割は大変重要でマスターシリンダーとキャリパーの間にあり、ブレーキホースで二つの装置を繋いでいます。
ホースの中には油圧で使用されているブレーキフルードが入っており、ブレーキレバー及びペダルを操作した際にキャリパーへ油圧を送る仕事をしてます。
ブレーキフルード(オイル)をただのオイルと思っている方は大変危険です。
ブレーキフルードの主な成分は”ポリグリコールエーテル”という物質で、強力な毒性を持つ有機溶媒で剥離剤並みに刺激が強いです。
ブレーキフルードはオイルというより液体といった方がわかりやすいかと思います。
ブレーキフルードは水溶性ですので水にはよく溶けるという特徴を持っています。
ブレーキホースの点検
ブレーキホースの点検とはどのようにすれば良いのでしょうか?
ブレーキフルードの漏れや滲み
ブレーキホースからブレーキフルードが漏れてないか滲んでいないかを点検します。
ブレーキホースの劣化などでブレーキホースに亀裂が入っていると漏れてきます。
ブレーキホース内は真空でないといけないので亀裂が入って漏れているときは、ブレーキフルードは漏れてきます。
ちょっとした滲みがある場合も、ブレーキフルードの油圧が下がってきてブレーキが効かなくなることが一般的です。
亀裂が入っているよりは分かり難いですが、ブレーキホースを触ると濡れるのでわかるとおもいます。
漏れや滲みがある場合はエアーが入り混んでいることが多くエアー抜き作業が必要となります。
ブレーキホース内の点検
ブレーキホース内の点検方法は、分解することが出来ないので、装着した状態でみていきます。
ノーマルホースはゴム製品のものが一般的で、ブレーキフルードの劣化などによりブレーキホース内の状態が変化して、ブレーキレバーなどを握り込んだりした際に圧力が逃げて握りしろご深くなることがあります。
最初はブレーキパッドなどが減っていると思ったりもします。
マスターシリンダーやキャリパーのオイルシール及びダストシールが抜けているなどを考えて、各装置をオーバーホールしたりしても改善されないときはブレーキホースが劣化していると考えられます。
メッシュホースはアウターがステンレスで巻かれているため、ノーマルホースに比べてホース内が劣化しても圧力が逃げにくいため劣化していても気付き難いです。
メッシュホースとはいえブレーキフルードの通る箇所はゴムが使用されているため、ノーマルホースと同じように劣化します。
圧力が逃げない分わかり難いですが、新品と比べたら体感でわかるくらいの違いがあります。
同じ新品のホースでもノーマルホースとメッシュホースの違いはブレーキのタッチが変わります。
ブレーキホースの交換
漏れている場合や亀裂が入っている場合は問答無用で交換してください。
ブレーキホースの価格はそれほど違いはないと思うのですが、車種や長さによって異なります。
ノーマル(純正)ホースはマスターシリンダーのピストンを押し出したときにノーマルのゴムホースの場合はレバーを握った力が逃げてしまいます。
メッシュホースはステンレスのメッシュで被覆されており、全てがステンレスでできているわけではありません。ステンレス製のメッシュになっていることでレバーを握った力が逃げないようになっています。
タッチが良くなるということは言い換えるとダイレクトに伝わっていると考えられます。
交換時期としては7-8年で交換をお勧めしますが、10年くらいで交換する方も多いです。
交換しないといけないことを知らない方も多数おられるのも現実です。
そのような整備内容を説明するのも整備士の仕事かと思います。
ブレーキ全体をメンテナンスは
まとめ
ディスクブレーキの効きが悪いと感じた場合は、メンテナンスを後回しにせず、早い目にブレーキ周りの点検をお勧めします。
ブレーキの部品は大きく分けると3つに分かれますが、それぞれバラしてしっかり点検しましょう。
ブレーキはバイクにとっても大変重要な部品ですので、異変を感じる前に定期点検をして楽しいバイクライフを送りましょう!
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