スパークプラグ熱価

spark plugb 日常の仕事

こんにちは。Mechanic Lifeです。
バイクのスパークプラグ (点火プラグ) は消耗品です。
一般的には3 ,000Km ~5 ,000Kmくらいが交換が望ましいです。
今回はスパークプラグでよく聞く熱価についてお話ししていこうと思います。

スパークプラグとは何か?

スパークプラグ (点火プラグ) はエンジンが掛かる3要素のうちの一つの「キレイな火花」です。
スターターボタンやスターターキックを作動させるとクランクシャフトが回り→フライホイールが回りそこにあるステータスコイルに電気が流れて→イグニッションコイルで電圧を変換して→スパークプラグへ電流が流れて燃焼室内の混合気に点火させて爆発させるための火元となります。

交換時期

スパークプラグは消耗品ですので、定期的に交換をお勧めしましす。
基本的には排気量は関係なく、一般的には3 ,000Km ~5 ,000Kmくらいが交換が望ましいです。
多気筒の場合は気筒数分の交換が必要です。
ですので、4気筒エンジンで1本や2本だけ交換するといったことはあまりしないですし、私は行ったことがないです。

スパークプラグの種類

  • 標準プラグ
  • MotoDXプラグ
  • イリジウムIXプラグ
  • レーシングプラグ

標準プラグ

一般的に多く使用されているタイプのスパークプラグとなります。

標準プラグイメージ

このような黄色い箱に入っています。

MotoDXプラグ

新素材採用D-Shape外側電極とルテニウム配合中心電極!驚きのつきぬける加速感を実現!

2輪専用スパークプラグとして、スパークプラグに求められる様々な性能(加速性, 耐久性, 耐汚損性, 燃費, 始動性等)を向上。
Dの断面形状をした外側電極とルテニウム配合中心電極で抜群の燃焼効率を実現。

MotoDXプラグ
MotoDXプラグイメージ NGK様より参照

イリジウムIXプラグ

燃費も加速もアップする高性能プラグ

イリジウムIXプラグは、一般プラグに比べ燃焼の広がりが速く、また絶縁体先端部にサーモエッジを設けて、プラグ汚損を改良した高性能プラグです。

iridiumIX_plag
イリジウムIXプラグイメージ NGK様より参照

レーシングプラグ

レースやチューンナップされたエンジンに!

NGKレーシングプラグは、レースやサーキット走行をされる方、あるいはチューニングによってエンジンの出力をあげられている方向けの特別なスパークプラグです。愛車に最適なレーシングプラグを選び、最高の走りを目指してください。

スパークプラグの熱価

ここまでで、”スパークプラグとは何か?“や”交換時期“や”スパークプラグの種類“などの基本的なところを見て来ました。
いよいよスパークプラグの熱価について見ていきましょう。
プラグには低熱価 (焼け型) プラグと高熱価 (冷え型) プラグがある
プラグの熱価とは、プラグは燃焼ガスから受けた熱を逃す必要があり、この熱を逃す度合いを「熱価」といい、熱価は数字で表現される事が多いです。

プラグポケット
熱価のイメージ時画像

例 : NGK CR7HSA

低熱価 (焼け型) プラグ

低熱価プラグの特徴
NGK CR6HSA みたいな感じで数字が小さくなります。

  • プラグの番手の数字が小さい
  • 燃焼ガスにさらされる面積が大きい
  • ガスポケットが高熱価型に比べて深い
  • 熱を受けやすい
  • 発火部から放熱部(パッキン)までの距離が長い
  • 熱を逃がしにくい
  • 熱が籠りやすい
  • 燃焼室の温度が上昇する
  • 発火部が焼けやすい

どのようなタイプに適しているか?

低回転型のエンジンや短距離や短時間しか乗らないバイクに適しています。
燃焼温度が低いバイクは燃焼しやすいように熱価を下げて燃えやすいようにするのが良いです。

高熱価 (冷え型) プラグ

高熱価プラグの特徴
NGK CR8HSA みたいな感じで数字が大きくなります。

  • プラグのばんての数字が大きい
  • 燃焼ガスにさらされる面積が小さい
  • ガスポケットが低熱価型に比べて浅い
  • 熱を受けにくい
  • 発火部から放熱部(パッキン)までの距離が短い
  • 熱を逃がしやすい
  • 熱が籠りにくい
  • 燃焼室の温度が下降する
  • 発火部が焼けにくい

どのようなタイプに適しているか?

高回転型のエンジンや燃焼温度の高いバイクに適しています。
レースやチューニングされたエンジンなどに使用して燃焼室の温度を下げてオーバーヒートなどのトラブルを避けるためにスパークプラグの熱価を上げます。

まとめ

プラグについて色々見てきましたが、まだまだ奥が深いです。
スパークプラグの種類や交換時期やスパークプラグの熱価はスパークプラグを整備する上で基本となることですので、徐々に覚えていきましょう!
発火部が焼け過ぎているときは燃焼温度が高過ぎているため、オーバーヒートを防ぐため熱価を上げて燃焼温度を下げてみると良いです。
発火部が燻っているときは燃焼温度が低過ぎているため、燃焼温度を上げるために熱価を下げて燃焼温度を上げて見てください。
インジェクションECUなどにより調整されてしまいますが、交換時期には確認しても良いかと思います。
キャブレターはアナログですので燃焼室の状態をスパークプラグで確認する事ができます。
ノーマルエンジンであれば、メーカー推奨の熱価値で問題ありません。
チューニングされているエンジンはセッティングの一つとして知っていても良いかと思います。

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